こんにちは!Shun Co(シュンカンパニー)です。
私たちは普段、日本のアパレル・雑貨ブランド様のインド生産を現地からサポートしています。
今回のコラムでは、発注担当者様がスケジュールを組む際に必ず知っておきたい【インド生産で注意すべき時期】について解説します。
日本に年末年始やお盆休みがあるように、インドにも独自の大型連休や繁忙期が存在します。さらにインドは多宗教・多民族国家であるため、宗教上の祝日や工場の主要輸出先によっても工場の稼働状況が大きく変動します。
「気がついたら生産の予定がどんどん遅れていた……」という事態を防ぐためにも、インド特有のスケジュール感を把握しておきましょう!
【ホーリー(Holi)】

毎年3月(インド暦第11月の満月の日)前後に開催されるヒンドゥー教のお祭りです。色粉や色水を掛け合って春の訪れを盛大に祝うことで知られ、日本からの観光客も訪れる名物行事です。(旅行の際には注意して楽しんで!)
生産への影響:本番の祝日だけでなく、前後に有給を合わせて帰省するスタッフが多いため、工場や現地の検品会社の稼働率が著しく低下します。
対策:日本の春夏商戦に向けた納品と重なるタイミングです。ホーリー直前の出荷を目指す場合は、通常より1〜2週間前倒しで進行することをおすすめします!
【ラマダン&イード】

イスラム教における約1ヶ月間の断食月「ラマダン」と、その終了を祝う大祭「イード(イード・アル=フィトル)」です。
生産への影響:インドの縫製工場では、パターン・裁断・縫製・刺繍などの技術職・職人層にイスラム教徒(ムスリム)が多く在籍しています。
ラマダン期間中は日中の飲食を断つため作業能率が落ちやすく、ラマダン明けのイード期間は数日間の連休を取るため、ラインが止まることがあります。
ポイント:イスラム暦は太陰暦のため、開催時期が毎年約11日ずつ前倒しになります。発注前に今年のラマダン・イードが何月何日頃かを確認しておく必要があります。
【ディワリ(Diwali)】

ディワリは、10月末に行われるヒンドゥー教最大の「光の祭典」です。日本でいう年末年始とお盆が一度に来たような一大イベントで、全国的にお祝いムードに包まれます。
生産への影響:前後の期間を含めて工場が1〜2週間ほど完全休業することが多く、出稼ぎスタッフが長期帰省するため、連休明けもしばらく人員が戻らないケースがあります。
対策:秋冬物の追加生産や、年明け・春物商材の納期はこの時期と重なりがちです。ディワリ前の確実な出荷、または十分なバッファを持ったスケジュール組みが必須です。
番外編:気候と工場の特徴による注意点
【雨季(モンスーン期)】
インドの夏から初秋(6月~9月)にかけては激しい雨が降るモンスーン期です。(※地域によって多少前後)
品質面: 湿度が高く日照が減るため、生地の天日干しや染色、ハンドプリント(スクリーンやブロックプリント等)の乾きが悪く、色ムラやプリント不良が起きやすくなります。生地の再生産や品質保持に注意が必要です。
物流面: 道路の冠水によるスタッフの出勤停止や、空港・港への輸送遅延が発生することもあります。
【主に欧米のバイヤーに輸出している工場】
インドの縫製工場の多くは、欧米(米・英・EU)向けの大口発注を中心に回しています。
メリット: 日本のゴールデンウィークや盛夏向け商材を生産する場合、欧米の繁忙サイクルとズレていることがあり、スムーズにラインを確保できる場合があります。
注意点: 欧米のクリスマス商戦やバック・トゥ・スクール(秋の大型需要)向けの時期と重なると、日本の小ロット案件は後回しにされるリスクがあるため、工場の年間スケジュール把握が欠かせません。
【選挙期間(総選挙・州議会選挙)】
インドでは選挙(特に5年に1度の総選挙や各州の議会選挙)の際にもサプライチェーンに大きな影響が出ます。幹線道路のストップや通関・輸出機能の停滞に注意が必要です。
物流・交通への影響:大規模な政治集会(ラリー)や厳重な検問により、主要な幹線道路が封鎖・大渋滞することが日常茶飯事です。空港や港へ荷物を運ぶトラックが予定通りに到着できず、フライトや船に積み込めないリスクが生じます。
行政・通関手続きの遅れ: 投票日前後は官公庁や輸出入に関わる公的機関の稼働がストップ、あるいは大幅に鈍化します。輸出に必要な書類発行や税関のクリアランス(通関)に通常以上の時間がかかります。
人員への影響:インドでは投票のために地元へ帰省するスタッフも多く、投票日前後は一時的に工場の稼働率が落ちることがあります。
まとめ:文化へのリスペクトと早めの進行管理が成功のカギ

いかがでしたでしょうか?
インドは多民族・多宗教の豊かな文化を持つ国です。
一見すると不規則に見える休業も、彼らの大切な信仰や伝統に基づいています。お互いの文化を理解・リスペクトし、お祝いの時期には気持ちよくメッセージを送り合える関係性を築くことが、長期的なパートナーシップにもつながります。
また、日本の年末年始やお盆休みの間でもインド側の工場は通常通り稼働しているなど、完全週休1日制(土曜稼働)で精力的に働く一面もあります。
最後に・・・
インド生産・現地管理でお困りの企業様へ
Shun Co では、現地展示会のアテンドから工場選定、日々のスケジュール進行管理・検品体制の構築までワンストップでサポートしております。
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